災害に備えてさまざまな物を準備している人が増えています。
水や食料のような必需品だけでなく、実はスキンケアグッズも備えておく必要があるのです。
緊急時のスキンケアは、ケアの目的が変わります。
「きれいに見せるスキンケア」ではなく、「肌を守るためのスキンケア」になるのです。
今回は、災害に備えて準備しておきたいスキンケアグッズについてお話しします。
非難するときは突然やってくる!肌をリセットできる備えは必須!
災害は突然やってきます。
お風呂に入って体も顔もきれいな状態ならばいいのですが、これからお風呂に入ろうと思っていたときや会社で災害に見舞われることも考えられるのです。
顔にはしっかりメイクがされている状態で避難することもあります。
避難直後は断水する可能性も高く、飲み水を確保するだけでも大変になります。
メイクを落とすための水を確保することは数日先になるかもしれないのです。
メイクと皮脂にまみれた顔をそのまま放置しておくことは、肌に悪影響を与えるだけでなく、精神的にもつらくなってしまうかもしれません。
「災害時にメイクのことを考えるなんて」と思うかもしれませんが、緊急時こそ習慣的に行っていたことをすることで精神的に安定することもあるのです。
普段持ち歩くバッグの中にメイク道具を入れて持ち歩いている人はたくさんいます。
BUT メイクを落とすグッズを持ち歩いている人は意外と少ないのではないでしょうか。
クレンジングクリームと洗顔フォームを持ち歩くと重くなってしまいますが、シート状のクレンジング剤ならば重くはないはずです。
そしてシート状ならば、水を使わずにふき取るだけでメイクを落とすことができます。
避難所は乾燥している!必要最低限のグッズでしっかり保湿!
季節にもよりますが、避難所は乾燥しがちです。
冬ならば、暖をとるために暖房がたかれ、空気はどんどん乾燥していきます。
肌が乾燥してしまうと、肌のバリア機能が弱ってしまうこともあります。
災害時こそ肌の保湿に気を配る必要があるのです。
かといって、毎日化粧水と乳液の瓶を持ち歩くことは大変です。
ただでさえ化粧ポーチの中はハンドクリームやリップクリームなどの保湿スキンケアグッズでいっぱいになっているでしょう。
肌の保湿にはオールインワンゲルがいいのではないでしょうか。
オールインワンゲルは、1本で保湿が完了するため「手抜きのスキンケア」と思う人もいますが、緊急時は極力手間とグッズ数をおさえることが大切です。
オールインワンゲルを1本災害持ち出し袋に入れておけば、顔だけでなくハンドクリームとして使うこともできるのです。
避難後は、片付けや洗い物が増え、手を濡らす機会が急増します。
カサカサに乾燥してしまった手を放置しておくと、ひび割れをしてしまい、その後の活動にも影響を与えてしまうでしょう。
乾燥対策には、食品用のラップが重宝します。
オールインワンゲルは、乳液やクリームと比べて油分が少なくなっているため、保湿力が足りないことがあります。
そんなときには、オールインワンゲルを多めに塗ってから、ラップでパックしておくといいでしょう。
ラップは、お皿に敷いてから使うことで、食器を洗う水を節約することもできる便利なグッズです。
災害用品として、多めに準備しておくことをおすすめします。
片付けや調達は屋外作業が中心!日焼け対策をして肌を守る!
「避難所に避難したから安心」というわけではありません。
避難所に運ばれた食料を配付したり、水をもらいにいったり、意外と体を動かすことが多いのです。
災害時は、避難所にすべての人が避難するわけではありません。
頑丈なマンションに住んでいる人は、自宅避難をする人もいるでしょう。
その場合は、自分で給水所まで水をもらいに行き、自宅まで運ぶ必要があります。
また、買い出しに行っても長時間並ぶこともあり、屋外にいる時間が長くなるのです。
そうなると気になることが「日焼け」です。
「緊急時に日焼けなんて気にしている場合じゃない」と思うかもしれませんが、急激な日焼けはやけどと同じ状態になり、痛みや水ぶくれになってしまうこともあります。
美容目的で日焼け対策をするのではなく、肌を守るための日焼け対策が必須なのです。
災害用に日焼け止めを準備するときには、ウォータープルーフのような強力なものではないほうがいいでしょう。
なぜならば、災害時は水が貴重品になります。
ウォータープルーフの日焼け止めは、専用のクレンジング剤を使わないと落ちないこともあり、大量の水がひつようになるのです。
「石鹸でも落とせる」など、簡単に落とせる強さの日焼け止めを準備しておくと肌への負担も軽く使いやすいのではないでしょうか。
≪最後に≫
災害時のスキンケアは目的が大きく変わります。
実際に災害がおきたときのことをイメージして、自分の肌に本当に必要なスキンケアグッズを考えてみてはいかがでしょうか。